手動トラリピ歴4年、500万円以上の決済利益を出しているネコキングです。
トラリピとは何か
トラリピとは、「トラップリピートイフダン」というFXの注文方法の略称です。
いわゆるリピート系自動売買のうちの1つで、特許を持つマネースクエアが提供しているシステムです。
FXといえばハイリスクで退場者が多いというイメージですが、トラリピは約9割の利用者が資金を増やしています(公式発表)
「どういう仕組み?」と思うでしょうが、文章で詳しく説明すると前置きが長くなりすぎるので、公式You Tubeをご覧ください。
トラリピのポイントが4分半でわかり易くまとまっています。
動画を見れない人のためにポイントだけまとめると次のとおりです。
- 短期相場を予想しない
- 相場の動きを細かい利益に変える
- 設定に基づき自動で売買を繰り返す
- 長期的にコツコツ利益を積み重ねる
- ハイリスク設定はNG
トラリピの魅力は自動売買?
ほったらかしで運用できるなんて便利そう!と思われた方が多いと思います。
確かにトラリピといえば自動売買です。
しかし個人的にはトラリピの最大の魅力は、自動売買というツールではなく、その運用システムであると考えています。
つまり、必要資金に応じた設定を組み、その後は機械的に取引を繰り返して利益を積み重ねるというシステムが素晴らしいのです。
手動トラリピとは何か
手動トラリピとは、手動でトラリピをすること。そのまんまですね。
トラリピの運用システムを手動で再現するのです。
「トラリピ」の言葉の意味としては「トラップリピートイフダン」の略でしたね。
トラップ | 注文を並べること |
---|---|
リピート | 注文を繰り返すこと |
イフダン | イフダン注文のこと |
イフダン注文とは、1度に2つの注文を出して、最初の注文(新規注文)が約定したら2つめの注文(決済注文)が自動的に発動される注文方法のことです
手動トラリピでは、「トラップ」と「リピート」の部分を手動で行うことになります。
つまり、手動でイフダン注文を並べ、ポジションが決済されたら手動でイフダン注文を入れ直すのです。
手動トラリピのメリット・デメリット
手動トラリピのメリット
トラリピと比較して手動トラリピが優れている点は次のとおりです。
- 手動トラリピの方が儲かる
- 代用有価証券で取引できる
手動トラリピの方が儲かる
同じ設定でトラリピと手動トラリピを運用した場合、手動トラリピの方が儲かります。
なぜなら、手動トラリピの方が実質的な手数料が安いからです。
この場合の実質的な手数料とは、スワップとスプレッドのことです。
スワップ | 通貨ペアの金利差 |
---|---|
スプレッド | 通貨ペアの売りと買いの価格差 |
手動トラリピならスワップポイントの有利な業者でできる!
これはマネースクエアのスワップカレンダーです。
記事執筆時点で、米ドル/円の買いポジションを保有していると、1万通貨当たり1日9円のスワップを受け取れます。
逆に、売りポジションを保有していると、1万通貨当たり1日94円のスワップを支払うことになります。
スワップが2通貨間の金利差を調整するためだけのものであれば、買いと売りのスワップは一致するはずですよね。
しかし実際には買いと売りのスワップには差があります。
この差は、FX業者が手数料を上乗せしているものです。
スワップ差(買いスワップと売りスワップの差)=実質的な手数料であると言えます。
今度はマネースクエア(上)とDMMFX(下)のスワップカレンダーを並べてみました。
買いスワップも売りスワップもDMMFXの方が優秀です。
具体的に説明すると、米ドルの買いポジションを20万通貨保有していた場合、毎日受け取れるスワップはマネースクエアが180円であるのに対しDMMFXだと320円ということです。
逆に、米ドルの売りポジションを20万通貨保有していた場合、毎日の保有コストはDMMFXが380円であるのに対しマネースクエアだと1,880円にもなります。
トラリピは多数のポジションを抱えることが前提となる手法ですので、スワップの大小はトラリピの運用結果にとても大きな影響を与えます。
特にマイナススワップが大きな通貨ペアでは、長期保有したポジションが決済された際に決済利益よりマイナススワップの方が大きくなるということも珍しくありません。
例えば、マネースクエアで米ドルの売りポジション1000通貨を1年間保有した場合には3,431円(9.4円×365日)のマイナススワップになります。(スワップは変動しないものと仮定して計算)
これでは1円の利幅で1,000円の決済益を得たとしても大赤字です。
トラリピにおいてスワップは超重要な要素であることがわかってもらえたと思います。
手動トラリピならスプレッドの有利な業者でできる!
画像は記事執筆時点のマネースクエアのドル/円注文画面の一部です。
「買い」の価格は1ドル128.693円、「売り」の価格は1ドル128.657円、この価格差3.6銭がスプレッドです。
このときに1000通貨のポジションを建てた場合、36円(3.6銭×1000通貨)の評価損から取引が始まります。
これが実質的な手数料の1つですね。
これがトラリピにどういう影響を与えるかというと、スプレッドが広い業者ほど機会損失が発生します。
つまり、スプレッドが狭い業者だとギリ約定した注文が、スプレッドが広い業者だとギリ約定しなかったという事態が起こるのです。
トラリピでは、ポジションが決済される都度スプレッド分の利益が減るというわけではありません。
しかし、1回の機会損失で数百円~、ときには数万円もの差が出ることもありますので、やはりスプレッドの影響は小さいものではありません。
ちなみに、こちらは僕が利用しているDMMFXのドル/円の注文画面。
スプレッドが0.2銭なので、スプレッド部分の実質的な手数料(=機会損失が生じる可能性)はマネースクエアの18分の1ですね。
手動トラリピなら実質的な手数料を安くできる!
FX業者は沢山あり、各社が顧客を獲得するため、スプレッドとスワップ差の狭さ=実質的な手数料の安さで競っている状況です。
しかし、マネースクエアはスプレッドとスワップに力を入れておらず、実質的な手数料はかなり割高になってます。
マネースクエアにはトラリピという魅力的な自動売買システムがあるため、スプレッドやスワップでは頑張る必要がないからだと思われます。
手動トラリピは、トラリピの運用システムを条件の良いFX業者で再現するため、実質的な手数料を安く済ませることが可能です。
以上のとおり、手動トラリピはトラリピより実質的な手数料が安いため、トラリピよりも儲かるのです。
ちなみに、各社のスプレッドやスワップの比較については、今後公開する手動トラリピの最適業者の検討記事の中で詳細に解説する予定です。
手動トラリピなら代用有価証券で取引できる
代用有価証券とは、現金の代わりに有価証券を担保にして株式やFXの取引をできるというシステムです。
例えば100万円の資金で資産運用を始めようと考えている人がいたとします。
その人は「株にも興味があるし、トラリピもやってみたい!」と思いました。
通常であれば、株かFXのどちらかに100万円投資するか、それぞれに分散して投資することになりますよね?
100万円分の株式を買い、その株式を担保にFXもできちゃうのが代用有価証券です。
auカブコム証券ホームページより引用
この代用有価証券と手動トラリピは相性が抜群です。
なぜなら、トラリピはある程度の証拠金が必要になる手法であり、その証拠金は運用期間中、塩漬けになるからです。
どうせ塩漬けになるなら、現金より株式で持っていたいと思いませんか?
株式を塩漬け(=長期保有)すれば、値上がり益・配当・株主優待が期待できますよね。
株式を代用有価証券としても、配当や株主優待は通常どおり受け取れます!
株式を代用有価証券とした場合には時価の70%で評価されて証拠金に組み入れられます
手動トラリピのデメリット
手動トラリピのデメリットはただ1つ、自動売買ではないことです。
こればっかりは人によると思います。
注文の手動入力が面倒だなと思う人は、本家トラリピなど、リピート系自動取引サービスを利用しましょう。
ちなみに手動といっても、決済通知が来たらスマホでイフダン注文を入れ直すだけです。
ログインするのに数秒、注文を入れるのも1件10秒位ですので、僕は特に負担には感じていません。
僕の設定で1日平均5〜6件、注文を入れ直しています。
約定通知が来ると嬉しいですし、注文を入れ直す作業も楽しめていますよ。
まとめ
この記事では、トラリピと手動トラリピの違いと、手動トラリピのメリット・デメリットについて解説しました。
- トラリピの魅力は運用システム
- トラリピの運用システムは手動トラリピで再現できる
- トラリピは実質的な手数料が高い
- 手動トラリピは実質的な手数料が安い
- 同じ設定でトラリピと手動トラリピをやったら手動トラリピの方が儲かる
- 手動トラリピなら代用有価証券で利益上乗せも狙える
それでは良い手動トラリピライフを!